本ブログにはPRを含みます

求められる「おいしさ」に気づくチカラ

教育論
スポンサーリンク

求められる「おいしさ」に気づくチカラ

今回はちょっとだけ、つぶやき投稿です。

お米関係ではなく、ある商品を扱っている方々とお話した時のこと。

「コンビニの商品サイクルは約2カ月」
「いやいや、最近では2週間以内に消える商品だって多いんだよ」
「だから次々と商品を開発しなくちゃ・・」

よく聞く、そんな内容のお話でした。

「大変なのね」と聞き流すのは簡単ですが
それって、どう考えても尋常じゃあないよね、となったものです。
人間はそんなに次々と画期的な新商品を生み出せませんから
世の中にはつまらない商品があふれることになります。

さらに、売れない商品はディスカウントされて、自分たちの首をしめていくわけです。

ものが安くなることは悪いことではありませんが、
何かを買う価値基準が「安いから」に偏っているとしたら
それは悲しいことだと思うんです。

「そんなこといってもお金がないし・・」
という意見もあるでしょうが、身の回りをよく見ると
“買わされている”商品が意外と多かったりするものです。
そんな“買わされた”ものが多いほど、真の豊かさとは
遠いところにあると思うのです。

一生ものと暮らすこと、それはすなわち
自分が本当に気にったものと暮らすこと。

「本当に気に入ったもの」と暮らしている方は
いったいどれくらいいらっしゃるのでしょう。

職業柄、お米とすり替えて考えてしまうのですが(笑)、
お米業界もそれと似た現象はあるものです。

保護者向け講座や親子講座、子ども講座など
対象は違えど、いくつかのパターンで講座を行う機会を頂いております。
そこで感じるのが、
「お米の味を知らない」
という方が多いということ。

味を知らない、というより
味わい方をしらない、という方が合っているかもしれません。

米を米としか認識せず、それ以上でもそれ以下でもない価値観で見たとき、
おいしいかそうでないかの判断はすべて、おかずに向かっているのでしょう。

そこで、お米のあれこれを耳で聞き、味わい方や食べ比べなどで実感したとき、
大抵の方が「そうなんだ」という気づきを得てくださいます。

そのときはじめて、ごはんの持つ香り・甘み・旨み・粘り・食感・つやなどの
「お米の味」に気づく方も少なくありません。
それは子どもだけでなく、意外とその子ども達を育てていく大人にも
言えることなのです。

どうか、「本物の味」というのを感じることのできるようにしていてほしいと
願うばかりです。
それが基本となり、見抜くチカラになるはずですから。