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レアな品種=ルーツとなる品種

タイ米をおいしく炊く方法 米の品種
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皆さん、「農林22号」「朝日」というお米の名前を
耳にしたことはありますか?

久しぶりに、ごはんだけで“旨いっ!”となるお米に
出逢った気がしました。

ブログでご縁をいただいた石川県の米生産農家さんの「よしたい農園」さん。
当初、「亀の尾」の栽培に挑戦していた方のお米で、今回
・農林22号
・朝日
の二品種を送ってきてくださいました。
以前からお米の栽培などについてはブログを通して知っていたので、
すごくご無沙汰していたにも関わらず“試してみて”という
真摯な想いと姿勢に、ありがたいという気持ちでいっぱいです。

あらためて「お米マイスター」としての存在意義を
私自身が確認できる瞬間でもありました。

以前、私の敬愛するお米農家さんの件で営業に出ていた頃に
ある営業先でいただいた言葉
「良いものです、もっと自信を持ってください!」
というのを想いだしたと同時に、
今度は私がその言葉を使えるときだというのを感じた逸品です。

「昔食べたお米の味!」という評価多し

農林22号とは

1943年生まれで、コシヒカリの片親である「農林22号」。

コシヒカリの親でもある良食味品種で、
口に入れてすぐはあっさりしていますが、
噛めば噛むほど甘みがでてきます。

どんな用途にも合うオールマイティな品種という印象。
たくさん食べたくなるお米です。
長稈で迫力のある綺麗な稲姿と聞いたことがあるので
一度はこの目で見なくてはいけませんね^^
(この農林22号についてはほとんどネットにもないんですね。)

「ルーツは我にアリ!?」

朝日とは

明治41年に京都府向日市で山本新次郎という農家が
「日ノ出」という品種の米を栽培していた時、
その中に特異な2穂を発見。それを育て、日ノ出から連想させて
「朝日」と名称を定めたようなのですが
すでに同名の品種が京都府内に存在していたため、
明治44年に京都府農業試験場が「旭(京都旭)」と正式に命名したと
言われています。

大正14年2月に岡山県の奨励品種に定められています。

しなみに、その後も岡山農業試験場は試験・品種改良を続け、
「朝日47号」を分離選出した歴史があり、
現在栽培されている朝日の大半はこれにあたるそうです。

コシヒカリ・ササニシキ・あきたこまちも品種改良の経歴をたどれば、
この朝日(旭)にルーツがあるとなるのですが
私的にすごくロマンの溢れる品種ですね♪

1.甘みとうまみを感じるおいしいお米
2.大粒で、適度な粘りと歯ごたえが特徴
3.寿司や握り飯にとても適している
4.炊飯増加率が高く、業務用にも優れている

在来種を選抜した品種で昔は全国で栽培されていましたが、
現在でも岡山県で少しだけ栽培されています。

「東の亀の尾、西の朝日」というくらいの良食味が評判だった品種で、
現在のほとんどの品種の祖先です。
粒は大きめで、味はあっさりめで、上品な甘みがあります。

丈が長く倒れやすく、脱粒が激しいので育てるのは難しいようです。

以前、こめななブログで、「蓬莱米」という
沖縄の島米のお話でもあったように
品種改良を繰り返される、在来種的な存在の稲は
ほぼ同じような問題をかかえていたように思います。
「丈が長いので倒れやすい、折れやすいなどで
扱いにくくて大変だった」という言葉を思い出しました。

改良は、その栽培の問題点と
あっさりとした味わいや食感を
ふっくらもっちりにしていくために、
安定供給を目指すために行われてきました。

ただ、お米などのアレルギーも
そのもっちりとした成分が原因にもあるとされているので
そういう方にも在来種であるお米などは
人気が出てきています。
(ゆきひかり・日本晴れなども挙げられます。
前にイタリアの小麦アレルギーの増加で
輸入品でなく、在来種の小麦が求められているとお話しました。
お米でも同じことが言えますね。)

よしたいさんのお手紙の内容で
亀の尾を諦めたという言葉があったのですが、
その行では収まりきれないいろんな想いがあったのを想像すると
胸がいっぱいになりました。

「東の亀の尾、西の朝日」

亀の尾とは

亀ノ尾には、多くの子孫品種が存在します。
・陸羽132号(陸羽20号 x 亀の尾4号)
・農林1号(森多早生[2] x 陸羽132号)
・コシヒカリ(農林22号 x 農林1号)
・ササニシキ(ハツニシキ x ササシグレ)
など多数にのぼる食味が優れる品種で、
コシヒカリやササニシキは亀ノ尾から、そのおいしさを
引き継いでいると考えられています。

農業への熱い思いと、貪欲なまでの米づくりへ対する姿勢が
いまも幻の米として名高い「亀の尾」を生み出した。
その米はその後、ササニシキ、コシヒカリの誕生へとつながり、
今も日本の米の歴史を語るのに
なくてはならない存在となっている。
農業改良にその一生を捧げた
阿部亀治の想いは、遥かな時を越えて、いまも脈々と受け継がれている。
~亀の尾秘話より~

今回、貴重なお米をいただいたことで
ある種の緊張感と、ほどよい高揚感に包まれております。
よしたい農園さんの快諾をいただけたので
皆さんにも、この農林22号と朝日のことを、
試食やお米の状態も含めて次回、1銘柄づつ紹介していきたいと
思います。

 

・・・おまけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

たんかん「デカッ!!」

先日行った北部でGETしたたんかん♪
この時期は、伊豆味ではたんかん狩りも開催されている
まさに“たんかんシーズン”。

聞くと、新しく品種改良されたたんかんだそうで
糖度をあげたと話していました。