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お正月あれこれ

ぶらっと記
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お正月のおせち

2016年が幕開けし、3日目になりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか^^

私もですが、明日から仕事始めと言う方も多いのでしょうね。
お正月疲れをしている方はいませんか(笑)。
気力・体力を充実させた状態で、明日を迎えたいですね☆

さて、今回。
年末年始にかけて、今まで当たり前に過ごし、見てきた事に関して
少しずつ調べてくることで、“なるほど”と思う事が多くありました。

お正月のさまざまな「言われ」は、
年神様を迎えて祝うことがはじまりだったそうです。

「年神様」ってどんな神様?

年神様とは、元旦に、家々に新年の幸せをもたらすために、
高い山から降りてくる神様が「年神様」。
「正月様」「歳徳神(としとくじん)」とも呼ばれています。

昔の人は祖先の霊が田の神や山の神になり、正月には年神となって、
子孫の繁栄を見守ってくれるのだと考えていました。
そこで、たくさんの幸せを授かるために、年神様をお迎えしてお祝いする
様々な風習や行事が生まれました。

「小正月」には小豆粥で邪気払い

「小正月」は旧暦の正月にあたり、その名残で元旦を「大正月」というのに対して
1月15日を「小正月」といいます。
地方によっては大正月に多忙だった女性をねぎらう日ということで
「女正月」ともいわれます。

小正月には餅花を飾って豊作を祈願し、小豆粥を食べ、無病息災を願います。
小豆のように赤い色の食べものは邪気を払うとされ、
今でも祝い事には赤飯が供されます。

「おせち料理」は年神様へのお供え

「おせち料理」は、もともとは季節の変わり目の節句(節供)に
神様にお供えした料理でしたが、正月が一番重要な節句であることから、
やがて「おせち料理」といえば正月料理をさすようになりました。

おせち料理は年神様へのお供え料理であり、また家族の幸せを願う
縁起ものの料理でもあります。
五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康などの祈りを込めて
山海の幸を盛り込みます。

食事を神様と一緒にすることによって、こちらの気持ちが神様に通じてほしい
という願いが込められているのです。
天皇の即位式の大嘗祭は、天皇の先祖の神様と一緒に食事をして
天皇になる資格を得るのだといわれています。
神道の中には、神様と一緒に食事をする、神と共食といわれていますが、
これが非常に大事な考えの一つになっています。
だから料理を作る時も、神様にも差し上げるのだという気持ちを込めて作るのです。

おせち料理が一般に広がったのはいつ頃なのでしょうか。

奈良時代から正月とか3月の節句とか、いわゆる節句と名がつく時には、
天皇が文武百官、今でいう公務員、役人を大極殿に集めてお祝いをしますが、
その時に食事も与えられていました。
でも、それはあまり料理がなく、ご飯が高盛りになっているものでした。

役人は、そこではちょっとだけ口に入れて、家に持って帰って
家族の食事にしたといわれています。

つまり、料理というよりは、「高盛りにしたお米」、ご飯が与えられるのです。

武家社会も同じで、特に武家は戦場に行く前に、
高盛りにしたご飯を食べていくわけです。
それこそ「腹が減っては戦ができぬ」、日本人は結局「お米」だった
ということが書かれていて、なんだか嬉しく思いました。

「お米」が主食であり、料理でもあり、ご馳走でもあったのです。

最初のおせち料理というのは宮中でも武家でも「お米」なのですね。
お米は節句の時などにまず食べる、大事なものだったのですね。

副食物が出てくるのはだいぶ後になってからでした。

「お年玉」は本来はお餅だった

「お年玉」は、年神様に供えた餅を下ろし、
子どもや目下の者に分け与えたのが始まりです。
年神様に供えた餅には年神様の御魂(みたま)が宿っており、
これをいただくことで1年分の力を授かるとされていたのです。

地域によっては、年神に扮した村人が元旦に各家を回って、
子どもたちに「年玉」と呼ばれる丸餅を配って歩く行事が今も残っています。

その他、年末・年始のまとめ記事はこちら
お正月のお花や初穂料について
しめ縄について
正月の稲穂|稲穂飾り

七草粥

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1月7日の朝、七草粥を食べる風習があります。

そもそも、なぜ七草粥を食べるのでしょう?

七草粥は正月行事として定着していますが、
本来は1月7日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、
五節句※のひとつです。

(※五節句・・・江戸幕府が定めた式日で、1月7日の人日、3月3日の上巳、
5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽をさします。)

人日とは文字通り “人の日”という意味で、中国の前漢の時代に、
元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、
7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、
8日に穀を占って新年の運勢をみていたことに由来します。

さらに唐の時代には、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という
7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになりました。
羹はあつもの、汁という意味です。

また、官吏昇進を1月7日に決めたことから、その日の朝に七種菜羹を食べ、
立身出世を願ったといいます。

若菜を食べて、自然界から新しい生命力をいただきます。

この風習が奈良時代に日本へ伝わると、年のはじめに若菜を摘んで食べ
生命力をいただく「若草摘み」という風習や、7種類の穀物でお粥を作る
「七種粥」の風習などと結びつき、「七草粥」に変化していきました。

そして、江戸時代に「人日の節句」(七草の節句)として
五節句のひとつに定められると、人々の間に定着していきました。

また、7日といえば松の内(一般的には1月1日~1月7日)の最後の日に
あたります。七草粥が定着した背景には、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、
青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用もあり、
この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。

こちらの記事では、そんな七草の効能などについてお話しています。
七草粥

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