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バケツ稲、土作り編

お米マイスター
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先日から開始している店舗用のバケツ稲、苗が残ってしまったので、
工場再度でも開始することにしました(▽//)
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↑赤玉土

土は「黒土6、赤玉土3、鹿沼土1」の割合で用意します。
ビニールシートなどに広げて乾かし、肥料などを混ぜて使います。
(肥料は、チッソ・リン酸・カリウムの3要素を含む化学肥料の場合が多いようです)

「バケツ稲は難い?」苗、到着編

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↑鹿沼土。

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↑赤玉土と鹿沼土を混ぜ合わせています。

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↑今回、黒土がなかったため、培養土を使用しました。

バケツ稲用に用意できた後は、土自体を”乾かす”と、
土にすんでいる菌が活気づき、稲の生長促進に役立つそうです。

そんなバケツ稲用土作りでの注意点ですが、黒土のかわりに田んぼの土や、
田んぼの土として市販されている荒木田土を使う場合は、
他の土を混ぜる必要はありません。

培養土を使う場合は肥料を入れないことも覚えていてくださいね。

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↑店舗でわけて少し残った田んぼの土も混ぜました。

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まんべんなく混ぜていきます。

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2~3cmほどの深さで穴をあけ、苗を植えます。

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等間隔で並べていきましょう。
間隔をあけないと、成長の妨げになるので少し気を配ります。

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だいたい3株で1つくらいがちょうどいいかと思います。

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水はまず1cm程度の深さで張ります。
約2週間ほどたち、分けつが進むと根付いたサイン。
5cmくらいまで足していきます。

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このような作業工程を「苗の移し替え」というのですが、
苗を移し替えたあとから茎が増えていきます。

この稲の枝分かれを「分けつ」といいます。
(分けつのためにも、等間隔である程度間をあける植え付けをおすすめします)


バケツ稲―12ヵ月のカリキュラム

ところで。
多くの農家さんでも、稲の苗をある程度育てたあとに田んぼに移し替える
という方法をおこなっているのですが、苗を育ててから田んぼに移し替える栽培方法は、
奈良・平安時代からはじまったそうです。
これは、稲より早く育つ雑草に負けないようにするための工夫だったとか。
育苗・移植栽培というのですが、この栽培方法には
水田に直接種(種もみ)をまく「直まき栽培」よりも、いくつかメリットがあるため
日本では主流となっています。

・育苗時に適切な温度に加温・保湿するので
苗が順調に育つ

・苗床で管理するため、病害虫や雑草・鳥からの日が被害を
避けることができる

・移植前の田んぼで麦や野菜などを栽培できる

・田んぼでの株の配置や1株本数を移植の仕方で調整できる

ただ、最近では移し替えなどの手間を省いての「直まき栽培」に取り組む
農家も増えてきているのだとか。

というメリットがあるそうです。

成長し、順調に分けつ(稲の枝分かれ)まできたら
またお話ししますね。

このあとに、中干しなどの工程が待っているわけです。

手間や、それらを行う農家の想いを聞いたり、
もしかすると近くで昔稲作を行っていたという方がいれば、
お話しを聞いたりするのはいいことだと思います。

小さなバケツの中での稲作ですが、
工程や途中段階でのそれぞれの大切さや
心配りなどを体験していくことで知る「米」のこと。

今回、私たちは苗の状態から行っているのですが、
本来は種もみからスタートします。
「ちゃんと芽がでるかな」ということへの温度管理や水の状態の意識も
バケツ稲作りには不可欠です。

私が小さい頃にはこういう取り組みがなかったので、
少し難しく考えていた部分もありましたが、
最初に工程をしっかり把握できれば、難しいことでもないというのを
今回バケツ稲作りを始めて感じました。

開催学校や地域が増えると面白いかもしれませんね。

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