「沖縄県産米、新米シーズン入ります!」でお話した取材を兼ねての講座の撮影が、
無事終了しました。
・お米マイスターとは
・沖縄にもお米の産地がある
・沖縄のお米の品種と特徴
・沖縄の稲作の歴史や品種の移りかわり
・お米の栄養
それらについてのお話をさせていただきました。
沖縄での米栽培の歴史は、県内では8世紀から10世紀には
水稲栽培がおこなわれていたことがわかっています。
現在、沖縄での米の生産は一部の地域に集中していて、
その半数は石垣だと言われています。
明治~昭和初期にかけて5000ヘクタール~8000ヘクタール、
戦後1995年には12000ヘクタール強も生産されていたそうですが、
1960年以降に減少し、現在はそのピーク時の10分の1だとか。
沖縄県の稲作は玉城村百名見らが発祥地とされているのですが、
それがいつどこから伝わったのか明らかでないというんが、またロマンであり、
冒険心をくすぐります。
今回ご用意させていただいた
・石垣産ひとめぼれ
・鳥取産ひとめぼれ
・石垣産伊志嶺さんのお米(ミルキーサマー)
・恩納村ちゅらひかり
の4品の試食も行いました。
ひとめぼれが産地違いで登場したのは、
沖縄県産米でまだ大半を占める銘柄が、本土産と比べてどう違うのか
を味わっていただくためです。
ミルキーサマーは,前もって冷ました状態にしたものも
比較試食。
そうすることで、低アミロース米の特徴を
実感していただきました。
ごはんの味わい方をレクチャーしながら
自分なりに、まず判断していきます。
どれがどういう風に違うのか、ですが
香り・見た目(つや)・食感など、どれを強く感じるかも
個人差があります。
なので、意外と意見が分かれていき、面白い結果となりました。
昔の沖縄ではたくさんの在来米があったといわれています。
山の近く、海の近く、その間と、水の塩分濃度が違うため、
水確保などの様々な理由により栽培されている稲の種類が異なったそうです。
6月に販売する沖縄県の新米は「日本で一番早い新米」として県内外にて好評で、
一番早く田植えが行われ収穫されるのは、沖縄県の石垣島・竹富島や与那国が属する
みなさんもご存知、八重山地方です。
二期作で行われることも多い沖縄。
八重山地方の一期作目の超早場米栽培と呼ばれる栽培法では、
2月には田植えを行います(通常は4月頃)。
4月の終わりには穂が出て、5月の終わり頃には収穫時期を迎えます。
ちなみに、沖縄県に次いでは鹿児島県・宮崎県の南九州地方や高知県のような四国地方で、
早く田植え・収穫が行われます。
●沖縄県の米収穫時期:5月末~7月上旬 、 10月末~11月
●主な産地:伊平屋村・伊是名村・名護市・金武町・恩納村・石垣市・竹富町・与那国町
そんな沖縄のお米を「もっと広めたい」という方々へバトンを繋いでいくのが
私の“お米とお米農家を応援したい”という気持ちをさらに強くしています。
そして、想いを持つ方へお話すると、伝わる速度が違うということを
再度痛感し、嬉しく思いました。
カメラがまわるとなかなか上手く話せなかった部分もありましたが
6月28日(日)11:00から
琉球放送RBC 「ウチナー紀聞」で放送予定です。
訛り全開になっていたら笑い飛ばしてください(汗)。
私の出番は4~5分だと思いますが
沖縄の米農家さんや、沖縄のお米を使用している飲食店など
なかなか見ることのできない「沖縄のお米」の特集、お楽しみに♪
「米」を「米」の目線でしか見なければ「米」でしかない。
そのものに惚れることができなければ伝えようとする相手には、
その良さは数百分の一でしか伝わらないのかもしれない。