初めてのお菓子作り体験!白餡で作る“あんフラワー”の魅力にハマった話
最近、偶然見つけたお菓子が私の心を掴んで離しません。その名も「あんフラワー」。おはぎの上に白餡で作られた繊細なお花が乗っているんです。見た目がとにかく美しくて、まるでアート作品のよう。写真を見た瞬間、「これ、食べるのがもったいない!」と思ったほどでした。
調べてみると、この「あんフラワー」は自分で作れるお菓子で、最近人気が高まっているようでした。ただ、驚いたのは、沖縄で実際にレッスンを行っている先生がたった一人しかいないということ。運命的な気持ちを抱きながら、その先生のレッスンに申し込むことを決めました。
お菓子作りなんて普段ほとんどやらない私ですが、なんだか挑戦してみたくて、少しドキドキしながらその日を迎えました。レッスン会場に到着すると、思っていたよりも和やかな雰囲気で、先生もとても優しい方でした。丁寧に用意された材料や道具が並んでいて、それを見ただけでテンションが上がりました。
先生が最初に実演をしてくれたのですが、その手元の美しさに息を呑みました。まるで魔法みたいに、真っ白な餡がみるみるうちに美しい花びらになっていくんです。これを自分でも作れるようになるなんて、本当にできるのかな?と少し不安になりながらも、さっそく実践開始。
実際にやってみると、これが意外と難しい!白餡を薄く伸ばすところからすでに苦戦。花びらを一枚ずつ重ねる作業では、思うように形が整わず、先生が作ったものとは全然違う仕上がりになってしまいました。なんというか、自分の作ったものは“お花っぽい何か”という感じ。でも、そんな私の様子を見た先生が、そっとアドバイスをくれました。
「大丈夫ですよ、最初はみんなこんな感じなんです。少しずつ手に馴染んでくると、自然に形が整ってきますよ。」
その言葉に励まされ、もう一度チャレンジ。先生は細かいポイントを一つひとつ丁寧に教えてくれました。例えば、餡の厚みの均一さや花びらの重ね方など、ちょっとしたコツで仕上がりが全然違うんです。不思議なことに、アドバイスを受けるたびに少しずつ形が整っていき、自分の中で「あ、この感覚かも」という瞬間が増えていきました。
レッスンの終盤には、何とかそれなりに形になるお花を作れるようになりました。完成した「あんフラワー」を見ると、最初のぎこちなさが嘘のように、なんだか愛着が湧いてきます。先生からは「自宅で練習すればもっと上手になりますよ!」と温かい言葉をもらい、その場で次のステップへのやる気が湧きました。
家に帰るとすぐに、必要な材料を買いに行きました。白餡や絞り袋、着色料など、まるで自分が職人になったような気持ちで道具を揃えました。その勢いのまま自宅でも練習を始めてみたのですが、やはりレッスン中のようにはいかないものですね。でも、不思議と楽しさの方が勝っていて、何度失敗しても「あの時の感覚を思い出そう」と意欲が湧いてきます。
思えば、普段の生活の中で新しいことに挑戦する機会ってあまり多くないですよね。でも、この「あんフラワー」は私にとって、ただのお菓子作り以上の経験になった気がします。一枚一枚の花びらを重ねていくたびに、自分の手からこんなに繊細で美しいものが生まれるんだと感じられる。なんだかそれが、とても贅沢な時間に思えました。
いつか、自分で作った「あんフラワー」を友達や家族にプレゼントできたらいいなと思っています。先生から教わった技術をもっと磨いて、自分だけのオリジナルデザインにも挑戦してみたい。あのレッスンの日から、私の生活に少しだけ新しい彩りが加わった気がします。