コクヌスモドキ。
小さい虫です。
これが、たぶん一番メジャー(?)な
コクゾウムシ。
白米よりも、玄米に出やすくなります。
こんにちは。
沖縄のお米マイスター、渡久地です(久しぶりな出だし♪)。
新米が多く出始めるこの季節。
だからこそ気を付けていただきたい、「お米につく虫」のお話しです。
どういうことかと言うと
「新米だから、虫出ないでしょ」
と思っていらっしゃる方が意外と多いのです。
お米につく虫の出現は、気温や湿度など、その保管環境で左右されます。
そして、さらに追及すると
そのお米の薬剤使用環境も少なからず関わってくるのです。
「新米だから大丈夫」
まずはその固定観念から変えていきましょう。
最初は衝撃のすくない小さなものからスタートします。
なので、アイコンもあえてスタバにしました(笑)
iPhone7plusの拡大でとった画像に衝撃・・
なにこれ、めっちゃ気持ち悪い・・
いやー!!!!!
ここまでくると、悲鳴や絶叫を通り越して
何も言えなくなってしまいました。
のちに、これらはコクヌスモドキの成虫前だということを知りました。
今までコクゾウムシやシノメマダラメイガなどについてはお話ししてきたのですが
このコクヌスモドキはノーマークでした。
大部分が野外に生息し、枯死・腐敗植物・種子・獣の糞などを食べているそうですが
一部が穀物や飼料から発生し、問題となるようです。
体調3~4mmの赤茶色で、表面にかすかな光沢があります。
小麦粉やパン、米びつなどからよく発生する虫。
近年、このコクヌスモドキの成虫が、野外から屋内に大量に飛来・侵入する
ケースが頻発し、各地で新たな問題となっているそうです。
郊外にある新築の家に飛来することが多く、台所などの食品を保管している場所とは関係ない
2階の床や老化など、家じゅうのあらゆるところでみかけることがあるようです。
要因として、建材に使用されている何らかの科学物質が誘引原になっているのではないか
ともいわれているようですが、現在ではまだ明らかになっていないのだとか・・。
実は今回お米に見つけたこのケースでは、2件、環境が類似しているのです。
周りが畑に囲まれていて、比較的新しい家だということ。
もしかすると、お米以外にも何かを一緒に同じ場所に保管していたのではないか?
という声もありますが、虫の発生で驚いている方にそこまで聞けません。
そしてもう1つ似ていることは
精米日付から2カ月以上が経過していること。
本来、ここまでくると
米屋が責任を負うべきか、お客様の保管状況を問うべきかのところではありますが
実は沖縄では、”ほぼ米屋の責任になる”のです(汗)。
言い訳をしたいのではなく、知っておいていただきたいのは
どんなに燻煙や消毒、薬剤散布をしていても、虫の発生を
100%防ぐことができるとは言いにくいということ。
私のところでは、それを踏まえて、工場内を燻煙ではなく
機械なども手作業でアルコール消毒で清掃していきます。
なかなか労力の要ることですが、せっかく特別栽培米として栽培してくれたお米を、
こちらの都合で薬品にふれさせることはココロが痛くて・・💦
もちろん、大多数の薬品メーカーさんも精米工場も「いやいや、そんなの大丈夫でしょ」
とおっしゃるかもしれませんが、本当にそうと言い切れるでしょうか。
以前EM栽培のお米を扱っていた際に、農薬の検査状況なども聞いてきました。
その時に、「例えば、今現在100の農薬についての検査が行われていて、
その薬剤に関しては調べることができるので、安心とかいうことができる。
しかし、海外から入ってきたもの、それ以外のものに関しては、
実は手がまわっていない。
いたちごっこのようなものなんです。」というのを、
そのときの担当の方が話してくださいました。
この一連の流れをどう受け止めるかは、皆さん次第です。
2期作目の稲はほぼ全滅。
についていたこの虫はなに・・かしら。
とまぁ
拡大すると逆に気持ち悪さが先に来て
何かわからなくなるようです💦
兎にも角にも、私、渡久地奈々子はまだまだ研究中でございます。
最後に
「要らん!!」と怒られそうでもありますが
動画にしてみました(▽//)
”メイガ”の幼虫です。
なぜこんなに猛威を振るう場所があるのか・・
予想外のこともあるんだ、ということなど、いろんな勉強になります(泣)。
ご家庭でこんなに発生することはほとんどございませんが、
気温などの条件によってはもちろん虫の発生は起こります。
いろんな米びつなどで使える虫の忌避剤がありますが、
こちらのタイプもかわいいですよ。
米唐番 10kgタイプ
工場では使用できる大きさではないのですが、
店頭精米機のある店舗には、お米を展示販売している木箱が並んでいるので、
その中に入れています^^
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