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旧盆|沖縄の文化

ぶらっと記
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沖縄では旧暦でお盆を行うので「旧盆」になります。
今年は本土より早いので、少し不思議な感覚の方も多いようです。

前回、ちょっとだけ、その沖縄の旧盆についてのお話を
してみました。
もともと旧暦を重要視する沖縄ではありますが、
近年は正月の暦は、本島南部の糸満市など一部を除いてカレンダー通り
1月1日に祝うようになってきたものです。
・・・しかし、お盆については絶対に妥協しない(笑)。
どこの家庭でも旧暦でやるんです。
都会で暮らす人や内地で働いている人、それぞれの家族が
故郷の沖縄に帰ってきます。
「正月はいいから、盆は帰ってきなさいよ~」とも言われる行事の1つなので、本土のお盆の感覚とは違うものだというのは、大人になってから分かりました。。

そんな特別な、お盆の3日間。
(お仏壇のある本家と、その長男嫁はバトルのようです:^^)

■初日ウンケー(精霊を迎える日)
まずは、酢の物とウンケージューシーなるもので
先祖をお迎えします。
沖縄のジューシーには、
・雑炊状の「ボロボロジューシー」
・炊き込みご飯風の「クファジューシー」
の2種類があり、旧盆では、ショウガを入れた
クファジューシーを作ります。

このジューシーをつくる際、以前は邪気を祓う意味も
込めて、「生姜」を入れていたようですが、現在では
あまりこだわりはないようです。
“面白いなぁ・・”と思ったのは、その祓った邪気のために
サトウキビを細かく刻んだものなども準備して備えるようです。
ただ祓う、だけではないんですね^^

■2日目ナカヌヒー(中の日)
朝昼晩と三度祖先の霊に料理を供えます。
朝:少々固めのおかゆ、豆腐、しぶい(冬瓜)の汁など
昼:冷やしそうめんや素麺汁等の素麺料理を供え、
おやつの時間に団子やぜんざい。
夜:ご飯といなむどぅちや中身汁、切干大根、豆腐、
クーブ(昆布)イリチーなど。

■ウークイ(御送り)
朝昼は、ナカヌヒーとほぼ同じ内容の料理が多いようです。
夜は、御三味(ウーサンミー)という重箱料理が並び、
一段目~餅を餅は3列に5個づつの15個
二段目~魚天ぷら、揚げ豆腐、豚三枚肉、結び昆布、
ゴボウの煮付、コンニャクの炒り煮、
揚げターンム(田芋)砂糖醤油、赤カマボコ、
カステラ(白)カマボコ等から7品か9品を奇数個ずつ入れる。*この重箱の内容は、各家庭や地域でも変わります。

ウークイとなる最後の夜は、家族全員がこの仏壇の前に集まります。
カニバーキという容器に、あの世へ帰る祖先へのお土産に
餞別のお金ウチカビ(紙銭)を燃やし、香炉の御線香全部抜いて入れ、
お供えした重箱から料理やお菓子、果物類を何品か入れて
お送りします。

そして、旧盆の期間中は各地域の青年会が地域をくまなく回って
エイサーを披露するのも、当たり前に見てきた光景でした。

家の前で三線、太鼓の音が鳴り響き、当り前のように、
エイサーが普通に始まります。
青年会が活発な地域などは、総勢50人前後にもなるのだとか?
このエイサーがねり歩く事を「道ジュネー」と言い、
力強い太鼓と三線、軽快なハヤシで先祖の霊を供養する
民俗芸能文化にもあたります。
そして他地域の青年会の「道ジュネー」が行き合うと、
それぞれの演舞を競い合う「ガーエー」が始まるのです。

一度沖縄にお越しの際には、ぜひこの地域のエイサーをみて欲しいな、
と思います。