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全自動炊飯器に思う

お米論
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「パナソニック、米と水を自動で入れる炊飯器 40年かけてついに完成」

去った9月後半のある日。
何気に見ていたニュースで私にある衝撃が走った・・・。

自動計量IH炊飯器 (SR-AX1)なるものが、パナソニックから発売されたというもの。

全自動炊飯器  SR-AX1-W パナソニック

炊けるのは2合までの小容量で、対応しているのは無洗米のみ。

  • 「炊きたて、食べきり」をコンセプトに開発していて、保温機能は無し。
  • 自動計量IH炊飯器はその名の通り、米と水の計量・投入から炊飯まで全自動。
  • スマホアプリから遠隔炊飯できる炊飯器。
  • タイマー機能を使って炊きあがりの時間は自由に変更可能。
  • 内釜がおひつの形になっていて、炊きたてをそのまま食卓まで持っていけるのも特徴。

という”ウリ”らしい。
全自動洗濯機はありがたいけど、、、

ね、米炊くのってそんなに面倒(汗)!?

というのが私の感想でした。
(↑反感買いそうですが)

ただ、そんな私の気持ちとは裏腹に、X(旧Twitter)で反応を見てみると

  • #日本が待ち望んだ炊飯器
  • 無洗米と水をセットするだけで、お米と水を自動で計量し
    炊飯まで全自動炊飯器におまかせは魅力的!
  • 主婦的には夢のような家電
  • ほしい、最高すぎる。
  • 米を洗うという行為が億劫すぎるので、全自動炊飯器気になりすぎる。
  • ありそうで無かった。 待ち望んでおりました。
  • 値段の割に特別美味しいわけではない(普通)だが、毎日帰る頃に炊きたてのご飯があるというのは結構嬉しいし自炊のモチベになる

・・・

全自動炊飯器・・・”アリ”な声も多いようです。
ここでまた昭和生まれ、米に携わってきて今でもその気持ちだけは持っているつもりの私は「そ〜なんだ」という寂しさに包まれたのはいうまでもありません。

思えば無洗米に対しても「洗うって、そんなに面倒かな」と今でも思うくらい、実は古風な考えの持ち主だったな、と改めて感じました。

全自動炊飯器には微妙な感想ですが、実は今から約5年前に、珍しく「欲しいかも♪」と思えた炊飯器がありました。2017年に書き綴った記事です。
水蒸気の力で炊き上げる小型炊飯器「ハンディ炊飯器」登場!!

これが進化(?)したバージョンだと思えるのが

MITORI 2段式 高速弁当箱炊飯器 0.5-1.5合

2017年記事にあるハンディ炊飯器よりも、同時におかずを温められる機能がバージョンアップしていました。

今でこそフルタイムの仕事ではないので、会社でランチという習慣はありませんが、もし会社でランチという状況になったらまた欲しくなるかな、とは思います。

ただ、どちらのタイプにも共通していたデメリットレビューは「水加減が微妙に難しい」でした。やはり、一長一短はあるようですね。

お米は主食という概念から、今は嗜好品という表現が近いという話を聞きました。

今ある品種は実に1,000以上あるそうです(その中で実際作付けされているのは230種ほどだとか)。どの産地のどのお米が良いのかでお米を選ぶということから、嗜好品という表現が近いそうですが、それでも、お米の選び方や概念、炊飯などの方法が時代と共に変化しても、私としては良いものを作る生産者の責任、良い状態で提供する届ける側の責任という考えを、まだ根っこに持っているようです。