約6000~7000年前。
縄文時代の狩猟民族から農耕民族へ移行していく際に
雑穀を雑炊のように煮ることを人々はおぼえました。
この時からこれらを煮るために土鍋が登場しました。
じっくり熱が伝わる土鍋でご飯を炊くと、普通の鍋で炊くよりも
“ふっくらもっちり”そして“香りよく”炊き上がる傾向があると思います。
ふっくら香りよい土鍋ご飯に一度挑戦してみてください。
土鍋ごはんの炊き方
「土鍋で炊くのは大変じゃないんですか?」とよく思われています。
でも、実は土鍋での炊き方は超簡単なんです(フライパンや鍋でも炊けますよ)。
それらでの炊き方の欠点として挙げるのであれば、保温機能が付いてない事・・。
炊いたら熱々のうちに食べる至福の時間を楽しむいただき方かもしれません^^
土鍋ご飯の材料(2~3合分)
【2合分炊くとき】
米 ・・・ 2合
2合に対して水400~450mlが目安
【3合分炊くとき】
米 ・・・ 3合
3合に対して水600~650mlが目安
炊く容量だけは気をつけましょう。
炊飯器でもそうなのですが、炊き上がりの容量が
6~7割以下となる分量を炊くのがベストです。
吹きこぼれにくく、炊きやすいという点でもおすすめです。
使用する土鍋を選ぶ際のタイプの違いについてですが、
・炊飯用の土鍋は吹きこぼれにくいようにふちが深めになっている
・通常の浅いタイプは何にでも使える便利もの
と思っていてください。お好みでチョイスしてくださいね。
では、詳しくいきましょう。
土鍋ご飯の炊き方
①お米を入れて1合につき200mlの水を入れる。
②弱火~中火でじっくり加熱。
③湯気がしっかりと出てきたら火を止める。
④そのまま15分ほど蒸らし時間
⑤完成
①お米を入れて1合につき200mlの水を入れる。
<土鍋ご飯を炊く前の準備(米を浸水させる)>
まず、炊く前に米を研いで浸水させておきます。
夏は30分、冬は1時間が目安ですね。
米が十分に水を吸ったら、ざるにあけてしっかり水気を切ります(目安は5分)。
その後、土鍋に米を移し、2合に対しては水400~450ml、
3合に対しては水600~650mlを目安に水を加えてください。
(土鍋自体が水を吸うので、最初から多めにいれましょう。)
土鍋によって沸騰までの時間や炊きあがりの状態がずいぶん変わってくるので、
水の量は目安として、2回目以降にまた好みの加減に調整して炊いてみてください。
※米を研いで浸水させるときボウルではなく土鍋に入れたり、
炊く前に長く土鍋の中に米と水を入れておくのは、実はNG。
土鍋は水を吸いやすく、土鍋が水を多く水を吸っている状態、
鍋底が濡れている状態などで強い火にかけると、鍋底にヒビが入ったり
割れたりする原因となることがあります。
②弱火~中火でじっくり加熱。
<土鍋ごはんの炊き方>
土鍋でごはんを炊く場合は、強火にかける必要はなく、
熱がじっくり伝わっていくのではじめから中火でOKです。
2~3合を炊く場合は、中火にかけて10分ほどで沸騰をはじめると思います。
(土鍋の蓋をとって、沸騰しているかを目で確かめても大丈夫です)
沸騰した後は『弱火にして15分炊く』これが土鍋ご飯の基本の炊き方となります。
熱を逃がさない土鍋だからこそ、弱火でも中はしっかり沸騰した状態を保ってくれるのです。
③湯気がしっかりと出てきたら火を止める。
<土鍋ごはんの仕上げと蒸らし>
15分たったら蓋を開けてみて、水気の残り具合を確認します。
ごはんの表面から水や大きな泡がブクブク出ているようなら
まだ水気を飛ばし足りていない状態です。
弱火のまま水気がなくなるまで、追加で1~2分ごとに確認しつつ火にかけてください。
水がなくなってくれば、土鍋に耳を近づけたとき小さく“パチパチ”という音が
聞こえる鍋もあります。
音や目で水気が残っていないことを確認したら、一度火を中火に戻して
10秒ほど加熱します。
これは後の蒸らしのため。おこげを作りたいときは鍋によりますが
20~30秒ほど中火にかけることを一度お試しください。
④そのまま15分ほど蒸らし時間
後は火からおろして10分蒸らせば美味しい土鍋ご飯の完成です。
蒸らし終えたら蓋をとって全体を混ぜ、余分な水分を飛ばします。
土鍋は他の鍋に比べて吸湿性にも優れているので、
蓋と土鍋の間に布巾をはさんでおくとよりよく、
土鍋にご飯を入れておいてすごくべちゃつきを防げます。
補足
土鍋はものによっては、蓋と本体部分の密閉度が低いものがあります。
そのような土鍋を使う場合は、濡らした布巾を土鍋の縁に巻きつけると
密閉度がアップして美味しいご飯が炊けます。
ぜひ一度鍋炊きの炊き方を覚えて挑戦してみてください。
思ったよりも簡単であることにも気づかれるはずです。
それは『米さえ浸水させておけば、そこから20分とかからず炊けてしまう』から。
ふっくらとした炊き立ての美味しさは格別ですし、冷めてからも再加熱しても、
炊飯器とは一味違う味わいとなってくれるはずです!
“鍋の中でぶくぶく音がする”、“蓋から泡がこぼれ出てくる”などして、
鍋の中の水が沸いてきます。
『沸騰したらそのまま2分炊き、その後火を少し弱めて3分、
続けて弱火に落として5~7分炊く』
これが基本の炊き方です。
気軽に外ゴハンでも、土鍋ごはんがいただけます☆
⇒萬古焼(ばんこやき)土鍋ご飯 Mama-ru
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⇒土鍋ごはんがおいしい理由