「ホントに持てるの?」
玄米は30kgで紙袋に入った状態で入荷していますが、
その入荷や、精米を行う際には、その30kgを運ばなくてはいけなせん。
しっかり持ちますよ^^
この重みをしっかり感じるのも大切だと思っています。
こんにちは。
以前、こんな記事を発見しました。
『玄米をお湯で炊く』というもの。
記事によると、玄米を炊飯する場合、吸水は胚芽部分からのみ行うため、
十分に行きわたらせるためには長い浸漬時間が必要となる。
水のかわりに熱湯を使って浸漬すると、糠層の一部が破壊され
そこからも吸水が行われるようになる。
そうで。
この方は、(このお湯に浸けるという炊き方で)1時間浸漬で効果を感じたようです。
そう、玄米と言うと最低でも2~3時間、もしくは6~7時間の浸漬時間を提唱してたもの。
それでできると普通の白米を炊飯する感覚で気軽に炊くことが出来る!ということになります。
ただ“お湯で炊く”ということに関しては
電気釜で炊く場合、お湯で洗ったままスイッチを入れると、
サーモスタットが温度の上昇を感知し、通常より短い時間で炊き上がり、
その結果、芯の残ったごはんができやすくなります。
ということが言われてきました。
ちなみに白米の場合、
「お米はお湯で洗ってはいけない」ということをお話してきましたが
理由として、お米のでんぷんが分解されて糊化が進んでしまい、
ぐちゃっとしたごはんになってしまうということがあげられます。
人肌くらいのぬるま湯であれば問題はないとされていますが
さじ加減がひとそれぞれになってしまうと思うので、なるべくはさけたいものです。
玄米 お湯炊きを試してみた
「玄米をお湯で炊く」を、早速試してみました。
40℃くらいのお湯で洗米からスタート。すぐ炊く、という方と
さきほどの1時間漬けるというのがありましたが
すぐ炊くと、めちゃくちゃ歯ごたえを感じることのできる玄米ごはんの完成(笑)。
ぱりっとした食感が楽しめます(▽//;)
もしかするとコアに喜ばれるかもしれません。
ウチのムスコが「あ・・これ良いかも」と言い出してたので。
オススメは1時間漬けるですね。
「白米のような」まではいきませんが、「漬けなきゃ」という負担は軽減されると思います。
他にも、びっくり炊きという方法がありますので、ご参考までに♪
玄米と白米とではカロリーの差はほとんどありません。
カロリー低いからダイエットに良い、ではないということを、まず覚えていてくださいね^^
五訂日本食品標準成分表で見ても、調理する前でそれぞれ100gあたり
白米356kcal 玄米350kcal
炊き上がった状態でも
白米168kcal 玄米165kcal
(お米は炊くと倍の量になるので×2で考えてもいいでしょう)
ただ、含まれる食物繊維の量に圧倒的な違いだとか
消化吸収は玄米の方が低いだとか、そのことによる満腹感や
玄米食を続けることによって嗜好が変化することが
ダイエットなどに繋がっているんだと思います。
玄米に含まれる栄養素がどんなに高くても
よく噛まなければそれらは排出され、意味のないものになって
しまいます。
玄米食にするのであれば、今以上に“よく噛む”ということを
心がけてくださいね。
さきほど玄米食を続けることによって嗜好が変化するとお話しましたが
食事の傾向が変わるというのはほとんどの方の感想です。
人間は本能的にどうやら高カロリーのものを好むようです。
(それは生命維持からなる本能的なものだと考えられています。)
それが玄米食を続けることによって、変わっていくそうですよ。
お米のお話をさせていただいて感じることは
「基本的な部分」を、しっかり聞いてみたいという方が多いということ。
“それって ホント?”みたいな。。。
問い合わせで多いのは、玄米がダントツかもしれません。
考えてみると、昔々、習ったのは白米のこと。
玄米が一般的に食され、人気がでてきたのはここ最近ですよね。
知らなくて当たり前、なんです(^^)
そう、
私も米屋に勤めなければ、きっと今も分からないけど聞けないでいるでしょう。
そのように考えると、「1度話したからいいや」ではなく
何度お話しても良いような気がしてきました(笑)。
なので、「玄米」とは、もみからもみがらだけを除いたものです。
(米の構成:米は「胚芽」「ぬか層」「胚乳」からできていて
玄米から「ぬか層」を取り除くと胚芽精米になり
胚芽精米から「胚芽」を取り除くと、精白米になる)
精白米の比べ、食物繊維・ビタミンB群・ビタミンE・ミネラルが豊富です。
*洗う際には、もみ・石などの異物がないかはチェックしてくださいね。
弊社でも、選別機などで除いてはいるのですが
100%だとは言い切れない部分もあります。実際、
「某スーパーさんで購入し、もみが入っていたのが納得いかない」
という相談をいただいたこともあります。店頭でも“加工していないので、
異物等の確認をお願いします”との注意書きを見かけることも多いです。
玄米の、気になるダイエット効果は?
玄米は、よく噛むことになるので満腹感が得られ
食べすぎの防止につながると言われています。
また、よく噛むとヒスタミンの分泌を促し、食欲を抑制。
(ヒスタミンは体脂肪、特に内臓脂肪の分解も促します)
では、気になる成分等について♪
・カロリー
玄米100gあたり、350cal 。白米は 350cal。
・玄米は、白米の約6倍もの食物繊維を含む。
食物繊維は便秘の改善、体内の余分なコレステロールや糖分を排出。
(ただし!ぬか層には、不消化食物繊維が多いので消化が悪く、
胃腸の弱い方には負担がかかります。)
・玄米の胚芽の部分にはビタミンEが多く含む。
抗酸化作用や血行を良くする働きがあります。
・ぬか層の部分には、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が多い。
イライラを防いで疲労回復に。ビタミンB1は、むくみもとるので
立ち仕事でむくみがちな方にもおススメ。
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康に。
・鉄・リン・カルシウム・マグネシウム・亜鉛などのミネラルが豊富。
玄米にはフェルラ酸・トコトリエノール・
ガンマオリザノエールなど、生活習慣病の原因である活性酸素を
除去する成分も含みます。
玄米、問題点も?
上記のようなお話ばかりしていると、さも玄米が完全食であるかのように
見えてくるかもしれませんが、実は気になさる方も多い「コト」があります。
聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
「フィチン酸」というものが糠の部分には含まれているのですが
こちら・・・ミネラルと結合してフィチン酸塩というものになります。
ミネラルは、フィチン酸と結合されると吸収が阻害されてしまいます:^^
↓ なので
・組み合わせる食材で、ミネラルを補うようにしてください
・発芽玄米にすると、形態が変化しミネラルの吸収がアップします
というようなお話も併せて行うようにしています。
・・・なにか感じませんか?
「ミネラルが豊富」なはずの玄米に
「ミネラルの吸収を阻害」する成分が混在?
これには、かなりの賛否両論がありまして、玄米食を続ける危険性を訴える方と
穀類には、同じ成分が入っているのだから問題はないと訴える方。
私の見解としては・・・
玄米だけ、などとかたよった摂りかたはやめてくださいね。
本当に体質に合わない方もいます。
そして、つきつめると「白米は栄養素の抜け殻」という評価をされることもあったりします。
さらに、「じゃあ 小麦製品などはどうなんだ」とまでくるとこれはもうお手上げです。
食材の1つが万能薬にはなりません。
上手に組み合わせることも必要です。
「oooが良いらしいよ」と聞くとそこへ集中してしまわぬようにしてほしいと思います。
いづれにせよ、
私たちの今日口にする食べ物が、私たちの体を作っているのです。
そして、ぜひ「楽しみながら」食べて欲しいと願います。
家族と、仲間と、恋人と・・・
しかしながら
今、事務所で私は一人でお昼を食べてます(涙)
一人でかきこむ食事は、だんだんと空腹を満たすだけのものに変わります。
すごく寂しいことです。
・・・なんだか話がそれてしまってますね:^^
何にせよ、『愉しく食べる=健康』が私のモットーです.