沖縄県の中北部に位置する金武町。
こちらは、知る人ぞ知る米どころ・・・
ただ、知っている方にとっては、この
「ガードレールに干される稲」は、名物でもあります。
先日、お伺いした際にはちょうど籾すりを行っていました。
集落の中に乾燥機は設置しているのですが、籾すりまではないということで、
こちらの農家さん宅へは、委託が集中しています。
ここ金武町は、田芋(ターンム)の名産地としても有名で
稲と田芋が隣り合わせな光景は珍しくありません。
稲のあとに田芋という転作も多いようです。
帰り道。
近くの屋嘉という地域には、某大学の研究用の田んぼがあり
昨年は稲刈り体験などでお世話になった場所でもあります。
気になり立ち寄ると、今年もしっかり稲作を行っていました。
品種改良のため、様々な品種を作付しているのですが
今回も一面に広がる稲の顔が列ごとに違うことに気がつきました。
以前、その某大学の先生とお話していたときに
「米の味というのは、もうこれ以上はないくらいにまで改良されている。
私は沖縄に合わせた稲を作りたい。」と。
沖縄は早期米という早い段階で作付し、日本一早く収穫ができるのですが、
ギリギリのラインで暑さが増すので、虫の被害などはまぬがれません。
そこで、もっと早く、もっと安定した収量を上げられる稲ができたら
というのが、この先生の責務だとおっしゃっていました。
“ 沖縄の米農家(米文化)を元気にしたい ”
そして、後継者となる人たちに魅力ある形で受け渡したい。
その願いは、私の中にあるものと同じで、すごく共感したのを覚えています。
金武の農家さんからお米のおすそわけをいただきました^^
少々着色の目立つ小粒なお米。
それは、昔ながらの「島米」を垣間見、
その歩んできた道を凝縮しているような気持ちになりました。
炊飯してみましたが、今手元にある石垣・伊是名以上の香りと
豊かなごはんの味を感じました。
まさに「旬」。