玄米を精米して白米を作る際、取りさられる外皮の胚芽部分を「米ぬか」といいます。
この米ぬかは昔から様々な場面で活用されてきました。
漬物を付ける際に用いてぬか漬けにしたり、汚れを落とすための洗剤、
こめ油、肥料などがその例です。
また、それ以外にも昔の人の美容法としても、この米ぬかが用いられてきたのをご存知でしょうか。
今回は、発酵成分が原料の化粧品でよく使われている成分、米ぬかの美肌効果について解説しています。
米ぬかの美容成分とは
米ぬかには「米ぬかセラミド」と呼ばれる成分が含まれています。
私たちの皮膚の角質の中に存在している「セラミド」という物質がありますが、
これは外敵からお肌を守る役割を担っています。
このセラミドと同様の作用を持つのが「米ぬかセラミド」。
米ぬかスフィンゴ糖脂質」である米ぬかセラミドは、米ぬか油から抽出して作り出されます。
セラミドは美肌にとって必要不可欠な成分であり、なんらかのトラブルを抱えていたり、
アトピー性皮膚炎の肌の場合にはこのセラミド質量が低下していることが判明しています。
更に加齢によってもセラミドは減少するとされ、足りないセラミドを補うのに
米ぬかセラミドが役立つのです。
外部の刺激から肌を守るだけでなく、肌荒れの修復機能や保湿機能もあるのが
米ぬかセラミドなのです。
米ぬかは、美肌を作り出す成分を豊富に含んだ化粧品の原料
健康や美容に良いことから、近年になって注目されている発酵系の食品やコスメ。
米ぬかは、そんな食品や化粧品でよく使われている発酵成分です。
米ぬかには鉄分、マグネシウム、マンガンなどのミネラルや食物繊維、
加えてフィチン酸、イノシトール、フェルラ酸、γ-オリザノール、GABAなど、
研究が進んで注目度が高い栄養素も含まれています。
また、肌のシミを薄くするビタミンB1、B2や肌の老化防止ビタミンEが豊富に入っています。
また、米ぬかに含まれる有効成分「オリザブラン」は、保湿に優れた成分として知られています。
このオリザブランは、水分の蒸発を防ぎ、肌の潤いを保つのに効果を発揮します。
乾燥を防ぎ潤いを保つということは、乾燥を原因とする様々な肌トラブルの改善や
予防に繋がるとも言えるでしょう。
更に米ぬかにはビタミンが含まれており、特に「美容のビタミン」とも言われるビタミンB群が豊富です。
抗酸化作用をはじめ皮膚炎やニキビの予防効果があり、
健康な肌づくりには欠かせないビタミンB群。
他にもビタミンEやイノシトールというビタミンの一種などが含まれており、
ハリのあるいきいきとした肌のために有効な成分ばかりといえます。
また、米ぬかにはおよそ20%の油分が含まれていますが、
それを抽出したものが「γ-オリザノール」と呼ばれるもの。
このγ-オリザノールは紫外線を防いでくれる効果を持っています。
紫外線といえば、メラニンの発生や乾燥など肌への影響のみならず、
身体全体への悪影響が懸念されるもの。
紫外線による光老化を防ぐことは美肌に欠かせない要素といえます。
更に血行促進作用もあるので、肌の代謝を促しターンオーバーを正常にすることで、
健やかな肌へと導いてくれます。
こうした作用から、肌の健康を維持する効果も期待できます。
肌本来の保湿力を助けて引き出す
日本では昔から、米ぬかがぬか袋としてスキンケア用品で使われていました。
そのため、以下のような美肌効果がよく知られています。
保湿効果
肌をバリアする脂質成分のセラミドは、水分をキープして、肌の乾燥を防ぎます。
セラミドは、本来肌が持っている成分ですが、年齢とともに減少してしまいます。
また、乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎などの人は、このセラミドが少ないために、
かゆみや炎症を起こしやすいといわれています。
スキンケアでセラミドを補給して肌の水分量が増えると、かゆみも軽減し、
肌に透明感が出るそうです。
美白効果
γ-オリザノールとは、抗酸化作用のある米ぬか特有の成分です。
チロシナーゼを抑制することで、肌を黒くするメラニン色素が増えないようにしてくれ、
シミを薄くしてくれたりもします。
ターンオーバーを助ける効果
米ぬかには肌の新陳代謝を活発にするビタミンB2、たんぱく質代謝に必要なB6、
ナイアシンが豊富に含まれています。細胞の分裂を促し、肌のターンオーバーを助けてくれます。
米ぬか成分の含まれたの美肌ケア用品
これだけ美容成分の高い米ぬかですので、様々なケア用品の成分としても取り扱われています。
化粧水や美容液はもちろん、ヘアケア用品や入浴剤としても多く見られます。
江戸時代の銭湯では、石鹸の代わりに米ぬかを木綿袋に入れたものを販売していたとか。
天然の洗浄力で汚れや古い角質を落とし、低刺激で保湿力もあるので
敏感肌や乾燥肌の人も安心して使うことができるでしょう。
ポリフェノール・米ぬかセラミド・イソフラボンの三大効果
紫黒米と黒大豆に含まれる紫黒色の色素は、
活性酸素からお肌を守る抗酸化作用の高いポリフェノールを多く含んいます。
黒大豆にはお肌のうるおいを高めるイソフラボンが豊富で、女性らしいやわらかな素肌に導きます。
さらに、米ぬかセラミドをナノ化(低分子化)することにより、
お肌の奥(角質層)までうるおいが浸透するそうです。
⇒米ぬか美容液-紫紺乃米-
米ぬかには、ビタミンB群やカルシウム、たんぱく質、ビタミンEやミネラルなどが豊富。
天然のうるおい成分ガンマ-オリザノールもたっぷり。
米に含まれるタンパク質より得られる、植物タンパク成分加水分解コメエキス(天然整肌成分)が、
お肌にハリを与え、キメを整えてすこやかな肌に整てくれる効果が期待できます。
⇒【8品/1,200円】米ぬか美人よくばりセット [日本盛]
そして・・・
一度は見たことのある方も多いのではないでしょうか♪
神戸美人ぬか本舗 米ぬか美容から生まれた純米シリーズは、
発売から20年以上愛され続けるロングセラースキンケアシリーズというから驚きました!
私の小さい時から見かけたことのあるパッケージ。
このように、「お母さんの時代からあるもの」的なものには、
長年にわたり信用される品質がブランドになるのかもしれません。
昔ながらの成分でありながら、現在でも高い評価を受ける米ぬか。
長いあいだ日本人の美容アイテムとして重宝されてきた理由も、深くうなずけますね。
他にも、米成分を利用したものはいろいろあります♪
⇒お米成分を利用したものは、日本人に合うスキンケア♪