先日、タイ米をいただきました。
日本だけでなく、世界中でお米は作られているのはご存じの通りです^^
世界で2万種類以上の品種があるといわれているのですが、
大きく3種類に分けることができます。
世界のお米、大きく分けて3種類
世界のお米、どのくらい知ってますか?
日本のお米だけでも2017年時点で500種以上とされています。
世界では2万種以上と言われる品種・・。
ぜひ食べてみたいものですし、願わくば、その各地を渡り歩きたいものです。
さて、日本のお米であれば「うるち米」「もち米」という風に分けるのですが、
世界バージョンだとどうなるのでしょうか。
ジャポニカ種
日本・朝鮮半島・中国東北部・ヨーロッパの一部などで主に作られているお米。
短く円形に近く、たくとねばりとつやが出ます。アメリカやオーストラリアでも作られています。
インディカ種
中国の中南部・タイ・ベトナム・インド・マレーシア・バングラデシュ・フィリピンやアメリカ南部などで
主に作られ、生産量は世界で最も多いお米です。
細長く、たくとパサパサした感じでピラフやカレーによく合います。
ジャバニカ種
アジアの熱帯高地・アメリカ・ブラジル・イタリア・スペインなどに多いお米です。
米粒自体の幅が広く、大粒なのが特徴です。
「米騒動」から日本人は、タイ米はおいしくないというイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
ここ最近はタイ料理やインド料理の店も多くて、
インディカ米(いわゆるタイ米)を食べる機会も多くなってきましたが、
あんまり好きじゃないという人も多いようです。
なので、店によっては日本のジャポニカ米を使っている店もありますよね。
このインディカ米(タイ米)は「香り米」とか「ジャスミンライス」と称されているのですが、
ジャスミンのような香りがするわけでなく、「いい香りがする」の象徴として
ジャスミンと名付けられているようで、炊飯器で炊いているときに、
穀物特有の甘い香りが漂ってきて、「これ本当に米?」と思ってしまうほどです。
(とうもろこしの甘い香りを凝縮したようなカンジです)
今回いただいたものはジャスミンライスという、香りの強めのもので、
湯炊き開始5分ほどで、香ばしいかおりが立ち込めました。
個人的には、すごく好きな香りです。
・・・お米の香りが苦手な方は、注意が必要なレベルです(笑)
タイ米の炊き方
長粒米(タイ米)の炊き方「湯取り法」
突然ですが、タイ米は炊く前の「研ぐ」という必要がありません。
では、何故研がなくていいのでしょうか・・・。
お米を研ぐ、という行程の意味は、
お米の周りのぬかを取り除き、ぬか臭を取り除くために行います。
でも、このタイ米は、”ジャスミンライス”ともいわれるように
その香り自体も味わうことにもつながるので、
基本的にはゴシゴシと洗う必要のないお米とも言えます。
なので、研ぐというよりも軽く洗う、という感じで行いましょう。
お米は、肌ぬかと米表面に最も香りがあるため、
あまり研ぎすぎると香りやビタミンが落ちてしまうのは世界共通。
日本のお米も、洗い方には気をつけましょうね♪
まず、タイ米を炊く場合に最適なのは、炊飯器ではなく鍋。
炊飯器で炊けない訳ではありませんが、おすすめバージョンをご紹介しますね。
もちろん炊飯器で炊くことも可能です。
鍋を最初におすすめしている理由は、その米に合ったその米の調理方法だということと
簡単だということ(笑)。
そして、さらに簡単という理由を述べるのであれば、この炊き方では、
最初に「洗う」ということを行いません。
湯取り法というこの炊き方は、タイ米などの長粒米を
ナシゴレンやピラフなどに使うために茹でて炊くという方法。
アジアから中東、ヨーロッパなどでは見られる炊き方です。
日本にあまりなじみはありませんが、それは「米」の認識が
そえらの地域では「素材の1つ」として扱われているからだと考えます。
タイ米を炊くのに最適な、湯取り法とは
①鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したらお米を入れます。
沸騰したらお米を投入します。あとで湯を切るので、洗米はしません。
②①を混ぜながら7~8分茹で、少し取ってかじってみてください。
この時、時々軽くかき混ぜるということを意識してくださいね。
ずっとかき回し続けていると、こねられてしまいます。
少し芯が残る噛み応えであればオッケー、鍋の湯を切り弱火にかけます。
音が鳴り始めたら火を止め鍋に蓋をし、10分ほど蒸らします。
・ポイントは、鍋に水をたっぷり用意するということです。
水が少ないと柔らかくなる前に煮詰まってしまいます。
また、この炊き方は加減もいらず必要な量だけ炊けるのである程度
大雑把でも大丈夫です。
やわらかく炊きたい場合は、単純に湯で時間を長くするだけで可能!
キャンプなどでよく作るカレーだと、これで失敗知らずのごはんが
できそうではありませんか♪
タイ米の炊き方とコツ・ポイント
タイ米の炊き方は、お米に対して水量がたっぷりあれば
お米の量も水の量も、実に適当・・。
さきほどの方法とは違いますが、
さらにものすごく簡単タイ米を炊きたい!であれば。
タイ米1カップに水1カップを鍋に入れ、
蓋をして中火で10分~12分、火を止めて5分蒸らしたら完成!
さきほどの湯取り法とは違いますが、少しやわらかめに炊けます。
湯を切らないでそのまま炊き続ける方法ですね。
湯取り法でアルデンテ状態で湯を捨てるという意味は、タイ米を蒸らすことを考えて
少しだけ硬めに湯を切るタイミングを見極めるということになるので、
そのまま炊き続ける場合には必要ない過程になります。
このように、タイ米は鍋で炊いた方が、炊飯器で炊くよりもずっと早く
お好みの硬さに炊ける失敗知らずのお米なのです。
一括りに長粒米といっても原産国、品種が違えば炊飯の水加減が違います。
湯取り法なら水加減を気にせず炊けるので、簡単に炊くことができます。
タイ米は、カレーやピラフにぴったり!日本のお米とは違う美味しさです。
グリーンカレーだと、ココナッツミルクとも引き立て合う、抜群の相性♪
ちなみに、香りフェチな私は「おかゆ」でも楽しめました。
一括りに長粒米といっても原産国、品種が違えば炊飯の水加減が違います。
湯取り法なら水加減を気にせず炊けるので、簡単に炊くことができます。
タイ米の良さ!?
タイ米のカロリー、これも気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
普段食べている日本のお米とタイ米では、タイ米の方が若干低いとされています。
タイ米と日本米(100あたり)のカロリーを比べると、
タイ米が354カロリー、日本米が356カロリー”ほどになります。
100gあたり(炊飯後の茶碗1.5膳)タイ米の方が2kcalほどカロリーが低いみたいですよ。
2kcalですが・・・・
栄養価としてはタンパク質・カルシウム・リンは日本米の方が高いようですが、
タイ米は食物繊維が豊富らしいです。
また、タイ米の良さとしては、少量で直ぐお腹が一杯になり満腹感が得られ、
食物繊維が多いということから、大腸まで届く食物繊維の量も、
日本米と比べて非常に多いです(便量が増える→便秘によい)。
食物繊維が大腸に行く量が多くなると、その分カロリーも減って、
しかも善玉腸内細菌の餌が増えるため、善玉菌が増えることになります。
すると善玉菌が”お礼に”といって、その代謝産物として、
健康に大いに寄与する酪酸やビタミン類その他、
抗癌作用や抗菌作用がある抗酸化物質を作ってくれ、免疫も向上するのだとか。
また、タイ米は血糖値を上げるGI値がビックリするほど低いようですよ。
それらを踏まえて、「冷やご飯ダイエットはタイ米で行うとさらに効果的」ともされています。
ただ、冷えると香りは良いのですが、食感自体はかなりぱさぱさになってしまうので
どのお米をチョイスするかは、自己判断でお願いします(▽//:)。
<関連過去記事>
⇒冷やご飯ダイエット
⇒ごはんダイエットのススメ