富山県の米生産農家、大場さんのお米、届きました♡
今回は富山県こしひかりとミルキークイーンの生産農家、
大場忠勝さんのお話です。
富山県大場さんのお米
富山県のお米は、北アルプスからの豊富な水源のもと、
冷たい水で稲の根っこから冷やされることにより、
そこで実るお米は粒張りが良く、炊きつぶれにくい
しっかりした食感のごはんになります。
最初にいただいた大場さんのお米は、その富山産こしひかりの特徴に
プラス甘みとつやが増した味わいでした。
玄米の状態でも綺麗に揃った粒に、透明感のある色合い・・・
(24年産の品評会で1位♪)
一昨年、来沖の際に初めてお逢いすることができたのですが
あたたかい方でした^^
もともとは違う職種で営業のお仕事をなさっていたのですが
お父様の負担を考え、農家に戻ったそうです。
130年続く米農家。
そのもともとからの稲作の方法に少し疑問を抱き、
「こうすればもっとおいしい米ができるのでは?」
と“変えていく”ことができたフットワークの軽さが
大場さんの良いところだと思います。
栽培方法を変えていく、ということは勇気が要ります。
今までと違うという方法を取るということはもちろん
「今までより良いものができるかもしれない」
ということもありますが
「今までより品質が落ちるかもしれない・収量が落ちるかもしれない」
という不安も同時に起こるものです。
二代目の挑戦は、良い結果として実りました。
『今のニーズに応えられるような、よりよい品質のものを作りたい』
大場さんのそういう想いを、私は聞いてまいりました。
そして今回、初の特別栽培米こしひかりの入荷となりました。
こんな私が「よくわかる」と言っていいのかはわかりませんが
EM農家さんとの出逢いがあったから分かる気持ちがありました。
(⇒私の愛したお米)
慣行栽培ではない栽培方法に切り替える、というのは
並々ならぬ努力の日々です。
そんな大場さんへ、想いを語っていただくことができました。
(言葉をいじることなく、あえてそのまま掲載させていただきます)
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以前から無農薬、減農薬には興味がありました。
農業を始めた1年目に思ったのですが、
通常種蒔き前から種籾消毒、苗箱消毒、田植え同時に殺菌剤、除草剤、基肥、
その後また除草剤や防除の殺虫剤、中間追肥、穂肥等。
ものすごい回数と量の化学物質を投入する栽培に驚きました。
除草剤や殺虫剤の独特な臭いが強烈で、今後続けていくと思うとゾッとしました。
農業を始めて3年目に、無農薬、無化学肥料でわずかな面積を作ったのですが、
真夏の暑い中、雑草との格闘で除草剤のありがたみを身にもって感じました。
化学肥料と農薬のありがたみがわかったのですが、
付加価値のついた普通の米より良いものを作りたいという想いがあり、
特別栽培米を作ることに至りました。
TPPで米価下落が叫ばれていることもあり、特栽米つくりの決心がつきました。
化学肥料を慣行の半分以下にしたことにより、10a当たりの収量が落ちました。
除草剤は2回撒くところを1回しか撒けないために
撒くタイミングと水管理を徹底しました。
いろいろと苦労もありましたが、今年の米はおいしいねと言われることが多くなり、
来年は特栽の面積を増やそうと思っています。
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私たちにはおいしい瞬間でお届けしていく義務があります。
みなさんには、それをおいしく食べていただく責任があるのです。
配達スタッフから、よくお米のチラシ作成依頼を受けるのですが
今回文字数が少し気になるような(:^^)ミニ新聞風に仕上がりました。
少しでも興味を持ってくれるスタッフや
その先にいらっしゃるお客様に、お米のいろいろが伝わると嬉しく思います。
大場さんのお米、どんな味?
さて、今回ご紹介しております大場さんのお米はどんな味わいかを
少しお伝えしてみたいと思います♪
以下、私の勝手な見解の食味表です(笑)。
<富山県大場さんの特別栽培米こしひかり>
もっちり | ☆☆☆ |
粘り | ☆☆☆ |
甘み | ☆☆☆☆ |
香り | ☆☆☆☆ |
つや | ☆☆☆☆ |
粒張り良く、控えめな甘み
あっさりいただける飽きのこない味わいです
<富山県大場さんのミルキークイーン>
もっちり | ☆☆☆☆☆ |
粘り | ☆☆☆☆ |
甘み | ☆☆☆☆ |
香り | ☆☆☆ |
つや | ☆☆☆☆ |
1粒1粒が感じられ、しっかりとした残る
甘みがあり、なめらかな口当りです
ちなみに。
ちょこちょこ出てくるミルキークイーンは
大場さんに去年から作っていただいている銘柄です。
弊社には、鹿児島県産ミルキークイーンもあるのですが、
白米の状態でも、鹿児島とはちょっと違う富山県のミルキークイーン。
鹿児島は、ミルキークイーンの“ミルク色の小粒”という
そのままの表現が使えるようなお米ですが、
大場さんのお米は、なんとなくミルク色ではあるのですが
見た目、普通のお米とそんなに変わらないうっすらした色合い。
ミルキークイーンは、低アミロ- ス米特有の白濁があるお米で
登熟期の温度により変化し、高温で糯のように白濁しますが、
温度により白濁加減は異なります。
この為、白くなったり透明のままだったりと
一定な見栄えにはならないことがあります。
アミロースが少ないと米は白く濁り、多いほど透き通る。
例えるなら・・そうですね。
もち米はアミロースを含まずアミロペクチンが100%です。
アミロース含量が低いほど、ごはんの状態での粘りが増します。
(コシヒカリが17%程度)
低アミロース米と言われるミルキークイーンや
北海道のあやひめなどは、このアミロース含量が15%以下。
そのため、冷めても粘りが強く、光沢があるという特徴になります。
私個人的な好みでは
富山県産大場さんのミルキークイーンが好きです。
炊きあがりツヤツヤ、
富山県のお米らしいしっかりとした歯ごたえと強い粘り、
ほのかな甘みがあります。
お米のうまみを引き出す土作りはそのまま。
“土作りにこだわっています”というのは簡単ですが
一般的には「なんとなく良さそう」というイメージにしか
ならないと思います。
土壌にマグネシウムやカルシウム、カリウムが不足すると
どうなるでしょう?
人間のカラダであれば、マグネシウム不足だと、疲労感・イライラ・神経疾患・不整脈・・
カルシウム不足だと、免疫低下・鉄欠乏性貧血・集中力の低下・・
カリウム不足だと、脱力感・食欲不振・無関心・・
そんな症状となって現れるといいます。
様々なこだわりの土作りが存在すると思いますが
大場さんの行っている方法は、例えば
土に不足しているミネラル分を補うということ。
土が健康になれば、育つ稲も健やかに育つことが出来ます。
土作りは作物を作る基本です。
私に惚れてきた農家さんは、みなさん共通して
そこから頑張っている方々なんです。
そこにきっと派手さはありませんが
確実な「味わい」があります。