リアルなお米事情

お米論

前回のブログで、退職をしたことで、今年に入り「自分で精米したお米」ではないお米を選ばざるを得ない実に23年ぶりのことを少々新鮮に感じるというお話を最後にちらっとしていました。

そう、お米を扱っていたからこそ気づいたことがいくつかあったんですね。

お米についてのお話は仕事柄ずっと続けていました。まず一番最初にわかりやすいのは「おいしいお米とは」ではないでしょうか

もちもち・甘い・柔らかい、これが今ほとんどの新しい銘柄のお米に共通する特徴です。というのも、日本人が美味しいと感じるお米がそれらを基本としたものが多いからということになります。もちろん中には硬めであっさりとしたものを好まれる方もいらっしゃいますが、大半の好みに合わせた結果ということになりますね。

それら今までお米の講座で話してきたことや書き綴ってきたものが一瞬にして「これって無意味だったんじゃん・・?」と感じたのがスーパーに並んだお米たちでした。

お米を選ぶ基準としては
・産地
・銘柄
・精米日
・価格
・栽培方法
が主に挙げられます。どれをメインにするかはそれぞれですが、私は総合的に見て実際お米の袋にある窓からお米の顔をみて決めていました。

好きなものがコシヒカリだったのでそれを産地違いで選んでみたり、気になる銘柄があればそれにするし、「確か娘は香り重視だったっけ」と思い出せば香りの強めな銘柄にしてみたりでした。それから精米年月日と年産表示を確認していきます。「令和4年なのに去年のものだから古米だ」と話してきたお客様の言葉を思い出しました(笑)。確かに・・知らないとそう思うかも。

ふと

米袋に銘柄名ではなく、オリジナル名のものに関しては、ほぼ毎回産地・品種・年産・ブレンド比率が変わっていることに気がつきました。令和2年産のものも思いの外多く出回っています。コロナが流行り始めて学校給食がなくなったり外食産業が冷え込んだこともあり、個人宅で消費されるお米は上がりはしたものの、業界全体では「コメ余り」が起こっていたのは覚えています。

それらが古米となる前に捌きたいものですから、どれだけの安値で取引されてきたかは容易に想像できました。(余っているからと生産量を一気に減らすこともできないし、だからといって全てが飼料用にするわけにもいきません。米粉やお米を使ったお菓子(せんべいなど)の新商品が増えたことも、余ったお米の消費方法の1つだと思います。)

スーパーのお米を否定したいわけではありませんが(実際少し否定している部分はありますm(_ _)m)、クレームにならないよう白さを追求することで、米本来の旨味が失われているものが多く寂しくなりました。

なので、お米の味こそ気にして欲しいというお話を初期の頃に綴らせてもらっています。こちらのお話はお米が好きな方にはぜひ読んでいただきたい内容となっています。

が、私が話してきたことの多くは「私自身が携わり、精米しているお米」という自分自身の目で責任が持てる範囲のものではなかっただろうか?

とするのなら、講座などでその時は納得していただいた方々も、実際に自宅でそれを活用することはできていたのだろうか?

それが現時点での想いです。一旦私の常識を取っ払って、リアルな現状での選び方であったり美味しく炊く方法などを伝えていくのが役目ではないでしょうか(-。-;

あ。
「お米マイスター」という称号は無くなってしまったので、「(元)お米マイスター」の語るお米のうんちくとなります。ほとんどの方が驚かれますが、米屋に勤務している(または属している)でないと、その権利というか・・称号は無くなってしまうんです。

せっかく五つ星まで取ったのに、とか県内初だったのにとか、メデイアに出たりしてたのに「もったいない」という声もいただきましたが、しばらくそこに執着していたのは私自身でした。でも、リアルな現状を知った今、離れたからこそ見える本当に生活に使える知識として伝えていけるようになる気がします。

考えると仕方ない気がします。
そもそもお米マイスターは自身のお店を盛り上げていくためにスタートしたもの、私の目指すところは垣根を超えたお米業界全体の底上げでしたから、私自身が作ってしまった枠を取り払わなければいけなかったんだと思います。実際、全国のマイスターさんはもとより沖縄の米屋さん同士でも協力し合えている方々はいます。その方々を参考にさせていただきながら、私の新しいお米道がスタートです。

美味しいお米、は信頼できるお米屋さんを見つけることが本当は一番早いです。でも、多くの方がそうでないお米生活をしています。

なら・・・、決まりです♪

今までの経験や知識とすり合わせての内容になっていくと思うので、少しばかり並んでいるお米たちと付き合ってみてからのお届けとなっていくので時間はかかるかもしれませんが、それが出来上がったときを思うと楽しみでなりません。

お母さん目線で、女性目線で伝えてきたと自己満足していた知識を、本当の意味で使える知識として穂広めていけるのなら、最良の役目だと思います(〃ω〃)

全てはタイミング。