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「願いを込めて食べる」と言う文化

米の品種
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日本人には「願いを込めて食べる文化」と言うものがある。
その代表とも言えるのが”あずき”だと思います。

いつだったか・・何気に流れていたテレビで耳に飛び込んできた言葉でした。

おめでたい席には「お赤飯」を食べるのをはじめ、お正月の「お汁粉」、ひな祭りの「よもぎだんご」、こどもの日の「かしわもち」、お彼岸の「おはぎ」など、さまざまな年中行事で、あずきを使った料理やお菓子を食べる風習があります。なぜでしょうか? じつは昔から、あずきの赤は、悪いものから守ってくれるおめでたい色とされ、そのおめでたい力をいただきたいという願いを込めて、あずきは食べられてきたのです。おめでたい行事以外でも、鯛焼きやどら焼き、おまんじゅうやあんパンなど、日常でもあんこをつかったお菓子は身近にあります。日本人の心の支えとなって食べられ続けてきた、あずき。あずきの生長を見ていきながら、その赤い色が出来るまでを観察し、そこに込められた思いに迫ります。

「あずき (かがくのとも絵本) 単行本」より


日本には、とかく「祈り」を込める瞬間が多いのではないでしょうか。

それは自然を神聖なものとして崇めてきた歴史にあるのだと感じています。お米も同じような立ち位置なんですよね。1粒の種もみから数千ものお米が実るという命を育み繋げてきたからかな、と最近思います(かなり簡単にたとえていますが(⌒-⌒; ))。

「おむすび」の語源には山に宿った神様の力を授かるために、山型に握っていた話があることを最近知りました。

「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」は、大安に並ぶ、とても縁起のよい吉日で、開業・仕事始め・種まき・結婚・祝いごと・銀行口座の開設・宝くじの購入・受験勉強など、新しい物事をスタートするには縁起が良い日とされています。また、「一粒万倍」という言葉は、たった一粒の籾が万倍にも実り、素晴らしい稲穂になることから、”手元にあるわずかなもので始めた事が、何倍にも膨らむ”という前向きで、縁起のよい言葉ですが、こちらもお米にちなんだものです。

お米の銘柄(名前)にも願いを込めて名付けられたものは多くあります。
先日たまたま見かけた「てんたかく」。久しぶりに見かけた沖縄であまり見かけることのなかった銘柄でもあったので、即購入しました。

”富山県が誇る天高くそびえる立山連邦のように、全国に大きく飛躍してほしいとの願いを込めて”名づけられた「てんたかく」。香りからも甘さを感じるような豊かさ。見た目はやや小ぶりです。富山のお米は比較的硬めで粒張りがあり、炊き潰れしづらいものが多く、それらはコシヒカリや粘り・弾力の象徴ミルキークイーンを見ても産地の特徴が現れるから面白い♪ このてんたかくも硬めなお米好きにはぴったりな感じで、噛むと粒感を適度に感じながらややしっとりしています。あっさりとした味わいでした。

このてんたかくは、コシヒカリ系列の「ハナエチゼン」と「ひとめぼれ」の交配で誕生した富山県のオリジナル品種です。気象変動に強く猛暑の夏でも夏バテせずに良品質でおいしいお米になるように開発されたのですが、お米の品種は毎年誕生していて、こうも豊かにたくさんのお米があるにもかかわらず、「美味しいお米」の探求は続いています。

そこには「毎日食べるものを美味しいと感じて欲しい」という願いがありますよね。美味しい瞬間の笑顔のため♡ そう思うとワクワクするし、日本にあるたくさんのお米を味わってみたいという私の目標は今でも健在です。

余談ですが

退職をしたことで、今年に入り「自分で精米したお米」ではないお米を選ばざるを得ない状況です(笑)。実に23年ぶりのことで、少々新鮮に感じるものです。

ただ

お米を扱っていたからこそ気づいたことがいくつかありました。そのお話はまた次回にでも♪
→続編「リアルなお米事情

あ〜・・・すごく久しぶりにお米のお話をしている気がします(〃ω〃)