田宮さんから、今日お米からの言葉を
お届けします。
その日読み取るお米の銘柄のご紹介と
そのお米からのメッセージです
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
今日のお米「コシヒカリ」
知らない人はいないと言っても過言ではない
おいしいお米の代名詞としても人気のお米ですね。
コシヒカリは、昭和19年新潟県で「農林22号」と「農林1号」とを掛け合わせ、福井県で系統育成(品種となる候補(系統)を育成すること)されました。
昭和31年に新潟県と千葉県が県の奨励品種(全県での作付けを奨励する品種)に選定し、農林100号として登録され、晴れて新品種「コシヒカリ」が誕生しました。
*農林22号:当時、いもち病(稲に感染する主な病気の1つで収穫量や品質に大きく影響するもの)に強かった品種
*農林1号:収量が多く、品質・食味に優れた品種。いもち病に弱い
コシヒカリの味の最大の特徴は、ふっくらもっちりとした粘り気と、強い旨み。みずみずしいお米はひと粒ひと粒が光り輝き、炊きあがりのつや感も納得の逸品。
(「新潟コシヒカリ、って何ですか・?」より)
おはようございます、田宮です。
今日お伝えしたいのは「ものづくりの心」。
ご紹介した銘柄「こしひかり」は開発されてから数十年も経ち、そのあともこしひかりを超える銘柄!と銘打ってたくさんの品種改良がなされてきました。
が、多くの方の「こしひかりなら間違いない」というような意識はなかなか塗り替えられません。
当時、やわらかくてもっちりしていて甘みもあるというこしひかりの特徴が多くの方の感動を植え付けたのでしょう。多くの日本人は甘くてもちもちしていてやわらかいお米が好みの方が多いこともあり、今でも開発される品種の多くはそこに傾いています。ただ、どうしても二番煎じになっていて、こしひかり誕生の時のような感動を超えられずにいるように思えます。
日頃からこめななさんは、精米をするときや
ギフト商品をラッピングしているときに
「お米をただのお米だと思ううちはそれはただのお米にしかならない。でもその”ただのお米”を超えることができるのは、どれだけ私たちが意識できるか」
というお話しをします。(たとえ忙しい中であろうと1個のできあがりに気を配ることができないようなら作らない方がいいとも口にします💦)
お米ギフトの商品開発の時にも
「私(作る側)からするとたくさんのお客様のうちの1人でも、相手からすれば、ただ1人の担当者ということは常に頭に入れておくこと」
を信念としているそうです。
お米屋さんの、お米屋さんによる、
お米屋さんのためのギフトカードや
熨斗のデザイン作成
開発者として名高いパナソニックの創業者、松下幸之助曰く「仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは些細と思われること、平凡と思われることも疎かにしない心がけである。」と心がけていたそうです。
ものづくりの心。
それは平凡でいて非凡なことの積み重ねではないだろうか、と私は思うようになりました。良いものを届けたいという意識よりも目の前のこの1つを大切に世の中に出すという意識は、多くのものづくりの方々に共通していることのように思えてなりません。
私の心に残った方々の言葉を2つご紹介しておきます。
ものづくりをなさっていらっしゃる方々にはもちろん、これらは様々な職種の方にも応用できる「意識」ではないでしょうか。
良きものを良き瞬間で届ける、下記の言葉を用いて今日のお米言葉とさせていただきます。
人に聞いたらじき忘れる
木と対話して仕事しなはれ
(宮大工 西岡常一)
安心して任せられる人。
実力があって、優しい人。
つまり、大工としての想像力があって、
木に優しい人、それがプロやと思います
(齋藤光義)